AIに子育ての相談をするとき、「子どもの名前は入れていいのかな」と手が止まることはありませんか。
先に答えを書きます。だれのことか分かる情報は、入れないほうが安心です。名前、園の名前、住所、顔が分かる写真がそうです。
そして、これらを入れなくても、ほとんどの相談はできます。
この記事では、入れない情報、かわりの書き方、使う前に見る3つのことをまとめます。全部やらなくて大丈夫です。今日は、かわりの書き方だけ持ち帰ってください。
なぜ気をつけたほうがいいの?
国の機関の「個人情報保護委員会」が、2023年6月に生成AIサービスの注意喚起を出しています。一般の利用者に向けた「留意点」には、次のことが書かれています。
- 入力した個人情報が、AIの学習(機械学習)に使われることがある。
- そのため、入力した情報が、ほかの情報と結びついて、正しい形でも間違った形でも出力されるおそれがある。
- AIの答えには、間違いが入ることがある。
- 利用規約やプライバシーポリシーを確認して、入れる情報を考える。
つまり、入れたものがどう扱われるかは、サービスしだいで、自分では見えにくいということです。見えにくいから、最初から入れない、という考え方が一番かんたんです。
ただし、この資料は2023年のものです。サービスによって決まりが違い、今の設定画面や規約は変わっているかもしれません。使うサービスの最新の説明を、自分で確かめてください。
1. 入れないほうがいい情報
- 子どもや家族の名前(フルネームも、呼び名のままのものも)
- 保育園・幼稚園・学校の名前、クラスの名前
- 住所、よく行く場所、通っている習いごとの名前
- 子どもの顔が分かる写真や、制服・名札が写った写真
- 病名や診断など、体のこと・心のことの細かい情報
ひとつひとつは小さな情報です。でも、いくつかが重なると、「どこの、どの子か」が分かりやすくなります。
だから、重ならないように、最初から入れない、が安全です。
2. かわりの書き方
名前や園名は、ふつうの言葉に置きかえます。次は、架空の例です。
- 入れない書き方:「〇〇保育園のひまわり組の、さくらちゃんが、帰ってくると泣きます。」
- かわりの書き方:「4歳の子が、保育園から帰ると泣きます。」
AIが答えを考えるのに必要なのは、年れいと、困っている場面です。名前や園名は、いりません。
写真も同じです。たとえば「この子の表情の意味を教えて」と顔写真を入れるかわりに、「口をぎゅっと閉じて、目をそらしていた」と、言葉で書くほうが安全です。
場面ごとに見ると
よくある場面で、どう書けばいいかを並べます。どれも架空の例です。
- 晩ごはんの相談:子どもの名前はいりません。「5歳と2歳がいます。野菜を食べません」で十分です。
- 園への連絡文を作る:名前や園名は、AIが作った文ができてから、自分で書き足します。AIに渡すのは「熱で休む連絡」という用件だけです。
- しつけの相談:「3歳の子が、おもちゃを投げます」のように、年れいと行動だけを書きます。
だれのことか分からなくても、答えは変わりません。 - 写真に添える一言:顔が写った写真は、入れません。「公園で遊んだ日の一言」など、思い出を言葉にして頼みます。
ポイントは、名前を入れるのは、AIの答えが出たあとに、自分の手で、ということです。これなら、入れる情報を増やさずに済みます。
3. 使う前に見る3つのこと
- 入れた内容が、学習に使われるか。設定の画面に、使わせない選び方があるかを見ます。
- 利用規約とプライバシーポリシー。全部は読めなくても、「入力した内容の扱い」の部分だけ探して読みます。
- 入れる前に、「これは子どもの名前や顔が分かる?」と1回だけ自分に聞く。
設定の名前や場所は、サービスごとに違い、変わることもあります。ここでは具体的な名前は書きません。使うサービスの説明で、確かめてください。
もう入れてしまったときは
あわてなくて大丈夫です。まず、そのサービスで、会話を消したり、学習に使わせない設定にしたりできるかを見てみてください。サービスによって、できることは違います。次からは、2の書き方に変えれば十分です。
この記事は、公的な資料をもとにした一般的な説明で、法律の判断や、特定のサービスの安全の保証ではありません。
今日の一手
今日は、これまでAIに頼んだ文を1つだけ見返してください。名前や園名が入っていたら、次からは「4歳の子」「保育園」のように言いかえる。それだけです。
AIの使い方をもう少し知りたい方は、子育て中のAIの使い方|家事と育児の合間に任せていい小さな仕事5つも読んでみてください。AIを仕事や発信に使う考え方は、Substackの無料記事「AIニュースを10本読む前に、仕事を1つだけ決めよう」にまとめています。


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