「ねえ、AIに聞いてみていい?」
子どもにそう言われて、「いいよ」とも「だめ」とも言えずに固まる。そんな場面が、これから増えそうです。
結論から言うと、「全部だめ」でも「自由にどうぞ」でもなく、使わせる前に親が3つだけ決めておくのがいいと僕は考えています。
この記事では、その3つを紹介します。全部そろえなくて大丈夫です。まずは1つ目だけ、今日確かめてみてください。
まず、この記事の前提
使う資料は、文部科学省が2024年12月に公表した「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」です。
ただし、これは学校向けの文書で、家庭のルールを決めたものではありません。この記事では、そこに書かれた考え方を、家で使うときの目安として借ります。
確かめること1:使うサービスの「年齢の決まり」を先に見る
同じ「AI」でも、サービスごとに決まりが違います。ガイドラインには、生成AIを使うときは、提供している会社が決めた最新の利用規約を確認して守ることが大切だと書かれています。年齢制限や、保護者の同意が必要かどうかも、その確認に入っています。
ここで気をつけたいのは、年齢の数字は、サービスごとに違い、あとから変わることもあるということです。この記事には、特定のサービスの年齢は書きません。使うサービスの利用規約やヘルプを、親が自分の目で見てください。
もう1つ。ガイドラインには、ブラウザや検索エンジンに入っている生成AIも同じ考え方だと書かれています。「AIアプリを入れていないから大丈夫」とは言えない場合があります。
- 使わせたいサービスの名前を、メモに書く
- そのサービスの利用規約かヘルプで、年齢と保護者の同意について書かれた所を探す
- 書かれていない・分からないときは、使わせるのを少し待つ
確かめること2:名前と写真は入れない。最初は一緒に使う
ガイドラインには、学校で子どもが使うときは、質問の文に氏名や写真などの個人情報を入れさせないように気をつける、と書かれています。家でも、そのまま使える考え方です。
子どもは、聞かれてもいないのに、自分の名前や園の名前を話しがちです。だから、最初に親が約束を決めておきます。
「AIには、名前・住んでいる所・園や学校の名前・写真は教えないよ。それだけ約束ね。」
写真や名前をAIに入れていいかについては、子どもの名前や写真をAIに入れていい?親が先に決めておく3つの線引きにまとめています。
そして、はじめのうちは親の横で使うことをおすすめします。これは公的な資料に書かれたことではなく、僕の提案です。何を聞いて、どう答えが返ってくるかを、親が一度見ておくだけで、安心がだいぶ変わります。
確かめること3:答えは「ほんとかな?」と確かめる
ガイドラインには、生成AIは誤った答えを出すこと(ハルシネーション)を完全に防ぐのがとても難しいと書かれています。だから、出てきた答えは慎重に判断して、本当かどうかを確かめることが大切だとされています。
子どもは、AIが言うことを、先生の言葉と同じくらい信じてしまうことがあるかもしれません。ここは、親から短く伝えておきたい所です。
「AIは、まちがえることがあるよ。ほんとかなって思ったら、本か、パパかママに聞いてみよう。」
「AIの答えを、本や図鑑で一緒に確かめる」という遊びにしてしまうのも、ひとつの方法です。
時間のルールは、親子で決める
知恵袋には、小学5年生の子がAIに夢中になって、夜遅くまで質問を続けるのが心配、という相談がありました。回答では、禁止するより、使う時間や寝る時間のルールを親子で決めるのがいい、という意見が見られました。これは個人の意見で、専門家の見解ではありません。
時間のルールについても、公的な資料で決まった数字は確認できませんでした。だから、家の生活に合わせて決めるのがいいと思います。たとえば、次のような決め方があります。
- 使うのは、親がそばにいる時間だけ
- ごはんの前と、寝る前は使わない
- 終わりの合図を先に決めておく(例:「あと3つ聞いたら、おしまい」)
うまくいくかどうかは、子どもによって違います。うまくいかない日があっても、ルールを見直せば大丈夫です。
架空の例:こう使うと安心
これは、分かりやすくするための架空の例です。
ある日の夕方、子どもが「恐竜は、なんでいなくなったの?」と聞いてきた。親は、使えそうなサービスの利用規約を先に確かめてあった。名前は入れない約束をして、親の横で、AIに聞いてみる。
AIの答えが出たら、親が「ほんとかな? 図鑑でも見てみよう」と声をかける。図鑑と照らし合わせて、「同じことが書いてあったね」「こっちにはちがうことも書いてあるね」と話す。
AIを、答えをくれる先生ではなく、調べるきっかけをくれる相手として使う。これなら、子どもの「知りたい」を大事にしながら、確かめる習慣も育ちます。
今日の一手
今日やることは、使わせたいサービスの利用規約かヘルプで、年齢の決まりを探すことだけです。見つかったら、2つ目と3つ目の約束を、子どもに短い言葉で伝えてみてください。
この記事は一般的な情報で、特定のサービスの安全性や、子どもの発達への影響を保証するものではありません。心配なことがあるときは、園や学校、かかりつけの医療機関に相談してください。
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